人事採用側の本心は「ありのままが見たい」。就活の王道は、『真の自分で勝負すること』。

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「形通りの若者ばかりなんですよねえ・・・。どうしたものでしょう。」  近年受ける相談にこの種が非常に多い。 人事採用側は就活生の工夫やマニュアルを熟知している。 ハウツーばかりで就職を臨むのは動きを見破られている中での作戦と同じ。 結論から言えば、自分らしい自分、自分ならではの自分、真の自分で勝負する事が最良。 採用側は「光るもの」を求め、それは、その人らしさからしか発しない。 王道は『真の自分』。

面接後にポソッとつぶやいた、面接官のひと言。

「とても良い子だと思うんですけどネ、欲しい人材だ、とは感じないんですよね。」 こういったつぶやきは多い。 「いい子だとは思う」 「問題はないが」 これはつまるところ、異状なし問題無しの人材だということが分かったに過ぎない。 現在の企業が求めるのは戦力になるか否か、そして、先々会社をリードし、企業成長と発展をもたらす人であるか否か、だ。 面接官、企業側から見れば、誰ひとりとして異常な人間を見ることはない。 なぜなら、就活生は皆一様に決まりきった手順通りに立ち振舞い、画一的な行動をとり、当たり前の答弁をするからだ。 何十人、何百人と見ている中に見出したいのは、活躍するか?期待できるか? という点である。

だから背伸びした自己PRをするか? いいえ、背伸びはすぐに判ります。 何とか就職成功したいのは、誰もが同じ。 その中で最も大事なことは、真の自分で臨む事につきます。

面接官はプロ中のプロ。 自己PRの真贋を見極め、メッキを見破り、信用できる本物を探す。

何でも鑑定団、といったTV番組を見ていて、その道のプロが、真贋を見極める姿を見ます。 宝石、美術品、骨董品、などなど。 素人には何で判るのかが不思議な所ですが、やはり、そこが玄人なのです。 企業採用側も正しくプロ。 しかも、会社の運命や自分たちの稼ぎ、生活がかかっているのですから、容易ではありません。 一人雇ってその人件費が有益となるのか無益になるのか、非常に重要なことです。 そのレベル高い勝負をするプロ相手に、基本的なマニュアルは手練手管としか映りません。 就職活動、就職試験、面接、どこであっても最も大事なことは、相手はプロ中のプロ、プロ集団だという認識をあらためて持つこと。 そして、それには、本当の姿=真の自分で臨む事のみが道を開きます。

例えば、自己PRを飾って奇麗に表現したとします。 もうその時点でマイナス3ポイント。

なぜなら、

【マイナス①】 背伸びした話には、どうしても疑わしい感じが漂い、警戒感を呼び起こす。
【マイナス②】 つまり、その点は当てに出来ない、と判断する。
【マイナス③】 ということは、他の点も???に思え、人物信用度が下がる。

この他、「自信がない人物なのだろう」 という評価になりやすかったり、「自分達相手にそんな弁が通用すると思っているのか」 という抵抗感を生みかねません。 つまり、マイナス連鎖を起してしまいます。

逆に、飾らず自分が本当の姿で臨んだ場合(例えば、志望動機にしても、心底本気に思っていることを話す)、プラスポイントが増し、プラス連鎖が起こる可能性が生まれます。

【プラス①】 その話自体の良し悪しはあるにせよ、本気本心で話す姿には好感を持たれやすい。
【プラス②】 他の点(話)でも信じてもらいやすくなり、PRの伝達度が上がる。
【プラス③】 人物信用度が上がり、信頼度も伴って上がる。

こういう人物は、素直とか、誠実と評価をされやすい。 仮に、個性的な面をまっすぐ打ち出した場合であっても、一人の面接官は良しとしない個性要素も、他の採用担当からは◎だったりする。 この場合、無難な人間よりも、賛否両論が立ち上がる位の個性の方が、重視されやすい。

本心で素直、誠実さが伝われば、会社方針ややり方を素直に学んで行くだろう、と評価されやすく、最も注意をされやすいのが、エセ素直。 つまり、飾ったPRや奇麗事の志望動機などは、すぐに見抜かれ、「偽」と判断され、企業側はこの点を重要ポイントと挙げる。 入社後に問題を起こしやすいリスクも感じられ、もし何かあれば、当該の面接官や採用担当の責任となるので、避けられてしまう。

面接で、『さり気無く洞察される』 ポイント。

個性的でOK、自分らしく本心でOK、とはいえ、当然のこと社会常識は存在する。 100%純粋無垢で良い、というのとは違うので、今までに修得した基本的な就活マナーは大事なベースとしてとどめておきたい。その上で、一つ一つを本心から本気で、自分の思いやPRには自信を持って行う方がベスト。
挨拶、待機、入室、着席、返事や返答、やりとり、退室と、その際の行動のいろははふまえてあると思います。 RLでは、その上で「さり気なく洞察されるポイント」の主な幾つかを挙げておきます。

「何気ない所作」を見られている。
「お里が知れる」点には注意したい。お里=人格と見なされやすく、実際その確率は高い。

「話している最中の目線・目の輝き・表情・姿・体の動き、そして、ほんのちょっとの癖」
自分が話している時は、きちんと話そうとばかりに意識が行き、意外にもしぐさには無防備。

まぶた、まばたき、指、足の先
心理学的にも現れやすい所です。無理に動きを強制するのではなく、留意する程度。

ペンの持ち方は当然だが、「置き方」と「しまい方」
道具の扱いに、その人の性格が表われます。

書類の扱い方。 
同様に、丁寧か、雑か、大事な分かれ道。 ベストは勿論、丁寧かつ迅速。

欽ちゃんこと萩本欽一氏が、弟子をとる際にまず食事をともにし、箸の持ち方を見る、という話は有名。お箸使いには、親の躾とその受容れ姿勢が表れるという持論だそうです。
言い得て妙、その通りで、どんな素晴らしい言葉よりも、どんな大きな行動よりも、ほんのちょっとした所作、しぐさに真実が現れます。 そこを見つめる洞察が肝要と、よく経営者や人事担当の方にアドバイスしています。 いちいちを修正しようとしても無理が生じます。 ではどうしたら? 全ての起因中心になるのは「心がけ」ですので、真の自分を高めることこそ、本当のハウツーです。

就職活動で注意しておきたい、『 か ・ き ・ く ・ け ・ こ 』。

≫ 飾らない!= 飾らずに自分らしく、堂々と行きましょう!

≫ 気にしない!= 他人がどうとか、気にせずに我が道を進もう!

≫ 悔やまない!= いちいち悔やまず、過ぎ去りし事は忘れ、明るく元気に!

≫ 計算しない!= へたな計算高さは嫌われの素。ありのままで行こう!

≫ 媚びない!= 自分に自信を持ちましょう

入社の為の就職活動より、幸せな社会人生の為の就職活動を!

履歴書に記す自分は事実、学歴や資格はどうしようもありません。 そこを嘘偽る人は、まずいないでしょう。 筆記試験も実力によるものですから、これもいた仕方なし。 その分、履歴書自己PR欄や面接で、何とか少しでもポイントアップしたいもの。 これ、人情ですね。

だからこそ、真の自分で勝負する。
「背伸び」は本当にすぐ分かってしまうものなのです。 デメリットは生んでも、決してメリットはありません。 仮に「背伸び」や「メッキ」で入社合格を得たとしても、良いのはきっと一時だけでしょう。 いつしか、それらは剥げ落ち始め、周りからの視線が気になり、メッキやペンキの塗り直しの日々となりかねません。 何より疲れる自分が待っています。

せっかくのビジネス人生、大切なのは、日々自分らしく歩み、会社職場で楽しく、仕事でも有意義、やりがいを感じるということこそ、幸せではないでしょうか。 それは、出発点の今を自分らしく臨み、真の自分で勝負することからスタートする、RL流のお勧めです。

是非、自分らしく、清々しく、国際社会での活躍を!

by RunLearning

 

 

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