入社して1週間。「これまで」と「今後」をみてみよう。どうするか?どうしたら?新入社員の不安、心得、この時期にしておきたいこと、第3章。

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 入社して1週間経過。 新入社員生活わずか数日で非常に疲れただろうか。 それとも、とても面白い日々だっただろうか。 まずは「お疲れ様!」と言いたい。 ここで最も大切なのは、自分の足跡を認め、ねぎらい、そして、次へのステップを考えてみること。 新しい生活の場で今後に向けて重要なことは、何だろうか?

 【関連記事】

≪第1章 「必読!2013新卒就職の心得。新入社員の不安ドキドキを自信に・・・」≫

≪第2章 「あと2週間。続・新入社員の不安を自信に!新就職・新社会人前に・・・」≫

≪人事採用側の本心は「ありのままが見たい」。就活の王道は、『真の自分で勝負すること』。≫

≪4月新しい時期だからこそ、一年で最も『基本を大切にしたい』とき。≫

 

やっと1週間!不安は消え去ったか? まだまだ不安・・・それが自然。今まず最も大切な事は 『よくやった1週間!』 という事実を認める。

まず、真っ先に、何よりも、『1週間お疲れさま。良く頑張りました。』 とお伝えしたいと思います。

RLでも関連記事を公開していますが、とても多くの方々からのアクセスやお問い合わせ、相談を寄せられています。 そのほとんどは、不安という現状、どうしたらという悩み、様々な迷いに向けたものです。 きっとそれらの不安は、今でも消え去った訳ではないのでしょうか。 逆言えば、この数日でサッパリ消えてしまう不安や迷いだったなら、それはあまりにも浅いかも知れなく、真剣に臨んでいるからこそ大きく続く不安にもなりましょう。

今でも毎日緊張感が走っていたら、それはOKサインです。 入社して数日が過ぎ少しづつ慣れては来ているものの、わずか数日。 むしろ、分からない事が増えてきたり、他の人の行動を見て落ち込んでしまったり、落ち着かない気持が高まってきているかもしれません。 しかしそれも自然なこと、ヤバいことではなく、一生懸命な人には当然にして生ずること、です。

大切なことの第一番目は、「この1週間、良く頑張ったのだ。」と思うこと。 青クサイ言い方をしますが、『自分をしっかりと認めること』が、何よりも大事です。 よくやった、と思える出来事など特に無くても結構、失敗したと思うことばかりの日々だったとしか思えないなら、なおさら、よくやったと思うようにしてみましょう。 思うように、と言っても、その実感ができないくても、まずは『1週間通ったという事実』を認めるだけで良いのです。 言わば、自己への称賛をすること、自分を褒めましょう。 実はこの行為と気持ちが、今後への大きな分岐点になります。

 『わずか1週間の自分を認めること。』 よくやった、と見る事が次へとつながり今後の仕事でググン!と生きてくる。大切な5つのステップ。

 これが一年二年頑張って来た、というならば少しは自分も頑張ったな、とも思えてくるでしょう。 一般的に人は誰でも、「一般的な水準の実感」を思うものです。 しかし、ここでは、わずか数日、たかが1週間通った新入社員生活をみて、良く頑張ったと思ってみたいのです。 なぜか?

①  『事実』は『事実』 として受け止める感性を磨くことになる。

例え実感が薄くても、『事実』をしっかりと見つめるように心掛ければ、だんだんと『事実』を『厳然たる事実』と認めることができるようになります。 よくやった自分を見て、確かに良く頑張ったな、と思えることは、自分が自分に対して公正な評価ができるようにります。 すると、逆に、自分の改善や向上、言わば成長に必要な 『適切な反省』 も行え、不必要な落ち込み感で惑うことが減ってくるようにもなります。 これが先々、不安を自信に変えて行くことになります。 常に落ち着いた仕事への取り組みを生み、大きな心の支えを自分で作っていく事になりましょう。

②  ものごとの本質を見極められるようになる。

たかが1週間通ったこと、ですから、これを良く頑張ったこと、ととらえたら、多くの人は「何言ってんの?」 と思うことでしょう。 でもいいのです。 むしろ、だからこそ、差をつけて行くことになります。 誰もが、「え~っ?そんなこと?」 ・・・ と思うような事(例えわずか1週間通った事)でも、厳然たる事実です。 多くの人は、他の多くの人が思うような水準をもって、初めて認めようとします。 まわりをキョロキョロと窺い、みんなも同じように思っているかなと気にする事を優先します。 これは、まるで、多くの人が買うから良い商品だと、“自動的に” 思ってしまう事と同じ。 多くの人の動向や意見は勿論大切ですし、大いに参考になりますが、それはあくまで参考。 まずは物事の本質を自分で見極める力が必要になります。

③  「当たり前」を「当たり前」と見過ごさない。 一つ一つの厳然たる事実を見つめ、認める。

一日一日しっかりと通ったんだ、という自負を持つことがとても大切になります。 しかし、一言で終わらせるのも勿体ないことです。 この数日間の中でも、たくさんの『頑張ったこと』があり、認めるべき事実が山ほどあるのです。

服装や身だしなみを毎日気をつけたこと。

いつも以上に健康に気遣ったこと。

出会う人、出会う人、常に気を遣ったこと。

初めてするような笑顔で接してみたり、気持を抑えたり、神経をすり減らしていたこと。

わずか何日かでも、窮屈なスーツ姿で怒涛の通勤のラッシュに飛び込んだこと。

そして、学生時代よりも我慢したことの数々もあることでしょう。

車内で靴を踏まれた、 通りすがる人から肩をぶつけられた、 先輩社員で嫌な感じのする人がいた、 早速厳しい注意をされてしまった、 肌が合わなさそうな同期とも仕方なく話した、 休憩時間に話す相手がいなくて詰まらない・・・。 「ここでiPhoneいじってていいのかな?」 「今、facebookなんかやってたら怒られるかな?」 ・・・ 前だったら気にしなくていい事が今は何するのでも気になって仕方がない・・・ と。

よくよくみると、とてもたくさんの頑張りをした1週間ではないでしょうか。 確かに当たり前の事ではありますが、単に「当たり前」と軽く見てしまわないことが大切です。 ひとつひとつに注いだ自分の気持ちや頑張りを見て、きちんと認めてみましょう。 プラスはたくさんあっても、決してバチはあたりませんから。

④  人の心の動き、機微が感じられてくる。

自分の様々を認め悲喜や気持を感じ取っていく事は、他の人や物事への見方・感じ方を繊細にします。人の気持ちや機微に敏感になり、何を求められているのか?どうすべきか?何がベストか?などなど社会人感性(すなわちビジネス成功感性)が豊かになっていくでしょう。 つまり、仕事への取組み姿勢も対人関係力も、自分の持つ感性がアップし、研ぎ澄まされたアンテナとなっていくものです。 これは、非常に大きな強み、揺るがない自分らしさという素晴らしい素養になります。

⑤  表面的なアピールは無意味。 自分の本質からの動きを評価される。

自分が自分を適切に振り返る事、それは『誠実さ』につながります。 入社してしばらくは、周囲の人達も、「この子はどんな子だろう?」 (※注 若い、まだまだ学生気分が抜けてないだろう世代がゆえ、実際には「この子」という見方をされてしまうもの。善し悪しはさておき、ご参考まで。) と見ています。 特に大手企業ほど、部署担当が細かく分かれているため、どの実務に向いているかをくまなく評価されています。 半分は入社時点で決まっていますが、半分は検討の余地も残してるのがもっぱらですから、この時期にどう評価されるかは、今後の道を決めることになります。

口としゃべりのアピールをいくらしても、表面で終わります。 周りの先輩諸兄は社会人のプロです。 毎日の自分の意識と行動、所作を、しっかりとした自分の本質から現わしていく事が重要です。 『入社してたかが1週間の自分』をきちんと認めることは、実は、自分の本質を高めていく事になり、今後への非常に重要なポイントとなる訳です。

 

 『新入社員研修の時期』に、ちょっとした聴き方のコツ。

一、 小さなうなづきをしながら、聴くべし。

研修時は、絶えず講師をよく見、よく聴き、「そうか、そうか、」という雰囲気で理解しながら取り組むこと。 小さなうなづきが大事。 しかし決して、聞いているフリではいけない。あくまで研修とは『交流』によって成果が生まれ創られる。

二、 聞く、のではなく、聴くべし。

『聴く』とは、その字の通り、『耳+目、そして心を土台とする』こと。 声や話を「聞く」のは、音を聞くに過ぎなく、話されている文章のみを把握するに留まってしまう。

三、 言いたい事の本質に耳と心を傾けるべし。

話し手が何を言わんとするのか、どんな思いを持って伝えて下さっているのか、要約すれば何が重要だとおっしゃっているのか、その中核な『メッセージ』を感じとること。 言葉で表現すること以外にも伝わるものが、ある。

四、 メモ録りばかりにならぬ様、注意すべし。

講師や上司など話し手は、「今自分が話し伝えていることを、しっかりと受け取っているな。」という実感を重要視する。 メモをとる事も重要だが、ノートばかり見ていては×。 話し手を注視することに7割、手元(ノート)3割位が丁度良い。

五、 質問する時には、ちょい感想を混ぜるべし。

質問は、と問われて、すぐさま用件のみ伝えるのでなく、ほんの少しその冒頭に感想や理解した事の要約を話してから質問に入るとよい。 但し、ごく短くする。

「○○先生のお話をお聴きし、~という事が非常に大事だと実感し、早速実行に移そう!と思いました。 そこで是非、さらにお伺いしたいのですが・・・。」

六、 多少の抑揚を持って臨むべし。

笑顔や微笑み、真剣な表情、考えている様子など、自分らしい自然な表情や抑揚を大切にすること。 発表の時、質問の時、休憩や準備時間などで個別に先生やスタッフさんと話すとき、緊張感にとらわれ過ぎていると、表情は硬くなります。 

七、 椅子は必ずしまうべし。他の人が忘れていたら、その椅子もしまってあげるべし。

休憩や移動、終了時など、離着席が多いもの。 その度ごとに、椅子を机にしまうことを忘れないように。皆が席を立ち、隣や近所で仕舞い忘れた椅子があれば、それもそっと片付けてあげること。

八、 研修は、『頭脳』 と 『気持ち』 と 『心』 で臨むべし。

学校の講義と似て非なるものが、企業の研修。 話されたことを聞いて憶えれば良いのではなく、意気込みや意欲が飛び交って、表れて感じられてこそ、企業研修。 自分たちはまだ慣れていない新人という意識でも、講師先生や上司、先輩方々は、普段の企業風土(当たり前の社会人の気持ち)感覚で取り組んでいるもの。

頭脳を遣うのは勿論、気持ち、意欲をもって取り組んでみよう。 意識、心、心構えが重要なキーポイントです。

 

「千里の道も一歩から」・・・その『自分の初めの一歩』を大切に!

長い道のりの初めの一歩を踏み出し始めました。 たかが1週間、されど1週間です。それだけでも価値ある日々を過ごしました。 新入社員研修がまだまだ続く人、これから本格的な研修が始まる人、 現場での実習が始まる人、 早速もう実務に取り組む人・・・。 勤めた会社の方針や規模、業種、業態によって今後の予定は様々ですが、どこにいても、何をするのでも、初めの一歩をしっかりと踏み出した自分、その強みを旨に大きな糧とにする。

この、ささやかではあるけれども尊く大事な自負を大切に持って、次への2週目、3週目、ひと月、ふた月へと向かってみてはいかがでしょうか。

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