「どうしたら顧問やコンサルタントなれるのですか?」
この道30年。 様々な事例に出会い、様々な相談に乗って来ましたが、意外に多いこの質問。近年、特に増えています。企業顧問、企業コンサルタント、カウンセラー、研修トレーナー、個人を対象としたコミュニケーション・トレーナーなどもそのひとつ。どうしたらなれるのか・・・。
「資格をとらなきゃ!」 ・・・ ああカン違いの始まりです。
この業界は実に不思議な世界、シンプルに見えてそうではない点がいくつもあります。
本気でこの道を考える方、ならば本気で応援します。
資格? 特に必要ありません。
長年の中で、多くの質問がありました。
「どうしたらそういう仕事ができる?」
「名刺はどう作れば? 日頃の持ち物は? 用意しておくものは?」
「どうやって顧客をつかむのでしょうか?」
「やはり、自分で営業するんでしょうか?」
「顧客先に行った時の振る舞いはどうすれば?」
「服装はスーツ、えっ?違うんですか???」
「経費で落とせる範囲は?」 「交通費などの実費はどうしているのですか?」
「顧客先では笑顔の方がいい? それとも威厳を見せた方が?」
・・・などなど様々。
その中でよくある質問、「資格は何をどうとれば良いのでしょうか?」
即答です。 資格は特に要りません。
資格よりも大事なこと、大切なこと。
何らかの資格をとるメリットと言えば「安心感」、むしろ「安堵感」です。
「知識を一通り覚えたし、認定してもらえたし、何しろ十数万円遣ったんだから、
大丈夫、大丈夫・・・。」 と。
しかし、十数万円(多くは二~三十万円代、それ以上)の費用と、手間暇や時間を
かけることになります。結果、手にできるのは、
①名刺に添える肩書
②安心感、安堵感、自信
③仕事を斡旋してもらえる期待
など。
運転免許のように法制度がしっかりしていれば、その必要性はあります。 しかし、
今の日本では免許制度ではありません。
制度を制定出来る地盤も知識も、まだまだ日本は不足しているのが現状。
当面無理でしょう。
何故なら、この業界の側面を理解し、マニュアル化し、是々非々を区別して
いける力を持った人は、まだ一握り。もっと言ってしまうと、この業界内は
パクリと表面だけ整えている人が少なくないのです。
5~10分ほど話をすれば、“似非”か“本物”か、すぐに判るものです。
「自分らしい魅力で臨むこと」
この仕事に向いているか、向いていないか? よく案ずることです。
顧問やコンサルタント、トレーナー、カウンセラー
向いているか、いないか?
と聞かれた時に、いつもこう答えます。
「きっと、向いていますよ。」 と。
ただし、その前に大切なこと。「まず、向くか、向かないか。」
■会話が下手・・・大丈夫です。
■知識が少ない・・・結構。
■人脈があまりありません・・・問題ではありません。
■人前だと焦ってあがって冷汗なのです・・・そんな人柄こそ、何よりもの強みじゃないですか。
■ああだ、こうだ、・・・心配いりません。
この業界も、実戦は生の社会です。
様々な性格を持つ人々の中に“まみれて”、繊細な事を執り行う仕事です。是非お勧めしたいのは、資格や肩書にこだわらず、自分らしい魅力で精いっぱいやってみましょう、ということ。コツコツとでも真面目にやっていれば、必ず仕事になり、顧客をつかみ、増やし、やりがいを得られるものです。人がピンチを切り抜けたり、成長したり、発展したり、喜ぶ姿と一緒にいられるお仕事、とてもいいものです。
是非、トライしてみては。
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